チュートリアル: 2台のカメラを1台のPCに接続するには

aeroTAP (エアロタップ) の特徴である、最小限のCPUリソースで稼働できることから、2台の aeroTAP カメラを1台のPCに接続して、2つの方向 (カメラ) から同じコンテンツ(同じモニター画面)をタッチレス操作することも可能です。

通常、aeroTAP は、重複して実行することはできません。/M オプションで 2つ目の aeroTAP を起動して、2つ目のカメラを選択し、その2台目用の設定を行って起動することができます。
仮想ボタンなどのアシスタント機能は、1台目の設定と共有されますが、 aeroTAP の設定は、1台目と別の設定として保存されます。例えば、仮想カーソルの形状を、1台目と 2台目に別のものを選択したり、フィードバッ ク画面をそれぞれ別の位置に表示するなどです。また、2台目は、「クリックさせない」、などの個別の設定が可能です。
重要: 2台目のカメラをUSB2.0で接続する場合、データバス幅の制限のため、同じUSB2.0 ルートのポートには接続できません。別のUSB2.0ルートのポートに接続するか、またはUSB3.0 ポートに接続してください。

2台のカメラを設置する場合の利用方法



排他モード
同じ方向に2台のカメラを設置することで、高さの異なる位置での操作を幅広くカバーします。
どちらか一方のカメラのみで操作が可能です。

モニターの縦置き設定では、「タッチレス操作領域の設定」も参照してください。
共有モード
2台のカメラを別々の方向に向けて設置して、同じ画面を共有します。
両方のカメラから同時に操作が可能です。
仮想タッチスクリーンモードで広いディスプレイを2台のカメラでカバーするために利用できます。
排他設定により同時に1人の操作が可能です。
重要: aeroTAP 3D USB GSカメラを2台接続して、仮想タッチスクリーンモードで稼働するには、高性能CPUを搭載したPCを準備してください。


2台目の aeroTAP との連携方法

2台目のカメラを使った aeroTAP は、スレーブとして機能します。起動オプションにより、最初に起動した aeroTAP をマスターとして次のような連携が可能です。


モード 起動オプション 説明
共有モード /M  共有モードでは、マスターで操作する仮想カーソルと、スレーブで操作する仮想カーソルを同時に表示することができ、2人のオペレーターが同時に画面を共有することができます。

スレーブ側では、実カーソルは移動しません。マスター側のみが実カーソルを移動制御します。
排他モード /MX 排他モードでは、マスター、またはスレーブ側いずれかの仮想カーソルのみが表示できます。マスターで操作している場合には、スレーブ側では操作できません。また、スレーブ側で操作中、マスター側は操作できません。

スレーブ側も実カーソルを常に制御移動します。


2台目の aeroTAPの起動方法(スレーブとして起動)

/M 、または、/MX オプションを使って、2番目の aeroTAP スレーブとしてを起動することができます。起動後、2番目用のカメラを選択して進めます。

例:

aeroTAP /M


終了方法

2番目の aeroTAP では、ホットキーが使えません。タスクトレイから aeroTAP を選択し、メニューから[終了]を選択して終了してください。


制限事項

2つのaeroTAP を起動した場合、次のような制限があります。

 項目
 説明
  ホットキー  設定画面の呼び出し、検出の一時停止などのホットキーは、1番目の aeroTAP に有効です。2番目の aeroTAP には使えません。
 デバイス選択画面  デバイス選択画面では、ライセンス情報 ( Professional の表記) が表示されません。
 フィードバック画面  スレーブ側のフィードバック画面は、マスター側フィードバックの下に表示されます。
クリックアクション クリックアクションは、マスター側で処理されます。スレーブのみ実行している場合には、クリックアクションは実行されません。