仮想ボタンとは、aeroTAP の拡張機能で、アプリケーションをより簡単に操作するためのものです。任意のアプリケーションに好みのアクションを定義した仮想ボタンを表示させて、手のひらを上下左右のいずれかの方向に移動することでアクションを選択します。
これら仮想ボタンをカスタマイズするには、HybridGesture.ini を設定します。
デフォルト (HybridGesture.ini が存在しない場合) では、この機能は、PowerPointなどで利用されています。
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この汎用仮想ボタンを使って、ページを切り替えるコンテンツと組み合わせると、ジェスチャでページをめくるような操作が実現できます。
デモでは、MS PowerPoint を起動するとこの機能が利用できます。プレゼンテーションのページをめくる操作が手のひらで行えます。
記述書式
[アプリケーション実行ファイル名:{キャプション名},{"表示名"},{(xx,yy)}]
上ボタンのアクション,左ボタンのアクション,右ボタンのアクション,下ボタンのアクション
*キャプション名、表示名、(xx,yy) は省略可能です。
キャプション名: 指定アプリケーションの特定のキャプションを持つウィンドウでのみ有効にしたい場合に指定します。
"表示名": 仮想ボタンの名称を表示したい場合に指定します。
(xx,yy) : 画面上の絶対座標を指定することで、仮想ボタン表示時にアクティブにしたい領域を指定できます。
例:
[Chrome.exe]
(50,50)-(160,140)
104,146,147,105
[Googleearth.exe]
R181,182
有効範囲座標行の先頭に F を追加することで、有効範囲座標は、対象アプリのウィンドウの大きさに合わせて調整されます。有効範囲は、 320x240の大きさを対象アプリのウィンドウの大きさとして算出します。有効範囲は、画面上の特定の場所でのみ表示するために設定できます。
例:
[Chrome.exe]
F(50,50)-(160,140)
104,146,147,105
アクション番号の代わりに、クリックコマンドを設定することで、仮想ボタンを使って画面上の指定した位置をクリック、またはダブルクリックさせることができます。
下記の例では、仮想ボタンを右側と、左側に表示するように定義しています。右側のボタンを選択すると画面の (1100,300) 位置で左クリックが実行され、左側ボタンを選択すると、画面 (1200,300) でダブルクリックが実行されます。
例:
[Googleearth.exe]
0,Click(X1100Y300),DClick(X1200Y300),0
次のキーワードが利用できます。
Click | マウス左クリック |
DClick | マウス左ダブルクリック |
Tap | タップ イベント |
DTap | ダブルタップ イベント |
あるアプリケーションの特定のウィンドウに仮想ボタンの組み合わせを定義することができます。また、同じアプリケーションの特定のウィンドウに複数の仮想ボタンを定義して、切り替えて使うことができます。
下記の例では、envPAD.exe (環境制御アプリ) の ”Player” 画面にのみ仮想ボタンを定義しています。実行すると、envPAD.exe の "Player" 画面が表示されている場合のみ、定義した仮想ボタンが利用できます。ボタンセットが何であるかをユーザーに判別できるようにするために、ボタン名を"右側ボタン"のように任意の名前で定義することで、仮想ボタンと共にボタン名を表示することができます。
例:
[EnvPAD.exe]
0,0,0,0
[EnvPAD.exe:Player,"Player"]
201,204,203,202
例:
[Chrome.exe]
104,146,147,105
[Chrome.exe:スペースインベーダー@無料ゲームフラッシュ!]
136,0,0,136
領域を指定することで、特定の領域のみで機能する仮想ボタンを設定することができます。下記の例では、画面右側と、左側で表示するボタンをそれぞれ設定しています。
[Chrome.exe:Google Earth,"Left"]
(10,10)-(160,240)
0,131,130,0
[Chrome.exe:Google Earth,"Right"]
(160,10)-(310,240)
132,0,0,133
仮想ボタンの表示時に、特定の位置をクリックして、Windowをアクティブにすることができます。
例えば、Windows Media Playerの音量を変更するための仮想ボタンを準備した場合、ボリュームボタンを一旦アクティブにする必要があります。仮想ボタン表示時に、ボリュームボタンをアクティブにすることができます。
例:
[wmplayer.exe,"Volume",(1280,500)]