Q. なぜ、手の届くところにあるのに触らないで操作する必要があるのか?
A. 2009年にこのプロジェクトを始めた頃、製品コンセプトを説明する度にこのような質問されました。
当時の答えは、「手が汚れている時には、近くでも触れないから」とか、「いちいち移動しないで済むから」と当たり前の回答をしていました。
2013年になって、iPad、スマートフォンの普及により、インターフェイス新しい概念が浸透してきました。「インターフェイスとはより直観的であるべき」という暗黙の概念です。それでもまだ、しばしば同じ質問に出会います。質問をされている方も半分はからかっているのだと思いながら返事を考えたり、また、逆に質問したりします。例えば、「テレビは、近くにあってもリモコンで選択するのはなぜ?」と...。
テレビが出てきた時に話を戻します。当時、回転式のチャンネルとボリュームノブがテレビの前面にありました。その後すぐに誤動作の多い赤外線リモコンが付きました。それでもチャンネルは相変わらず回転式でした。また、これはただチャンネルを回す操作をリモコンに置き換えただけなので、インターフェイスの革新とはいえません。例えば、現在、公共の情報端末、iPadやスマートフォンなどで広く浸透しているタッチパネルはインターフェイスに革新をもたらしたと言えますが、それはタッチパネルそのもののことではありません。もし、タッチパネルがキーボード操作に使われて、相変わらずコンピューターの画面が別にあったらどうでしょうか?コンピューター操作に画面を見ながら、手元のタッチパネルキーボードも見ながら(タッチパネルキーボードでブラインドタッチができれば別ですが)のインターフェイスになります。タッチパネルがインターフェイスに革新をもたらしたのは、操作画面を見ながら目線を変えることなくボタンや入力ができるようになったから、つまり「操作画面を見ながら目線を変えることなく指で触って操作できるインターフェイス」がタッチパネルの登場により可能になったからです。以前より直感的に操作できるようになったことがインターフェイスの革新です。
テレビのインターフェイスの革新の場合、リモコンではなく、デジタル化にあります。今では、チャンネルを変えるのも、ぐるぐるとチャンネルを巡って選ぶのではなく、番組表を表示して番組の情報(悪いインターフェイスでは毎回[情報]ボタンや[戻る]ボタンを押して番組の情報を見ないといけなかったりしますが....)やプレビューを見ながら、番組をリモコンで選択します。 これがインターフェイスの進化の一例です。座ったままリモコンでチャンネルが変えられるようになったことよりも(まだまだ直感的ではありませんが)、多くの情報を見ながらリモコン操作で好みのチャンネル(番組)に行き着くことができるという選択方法になったことが革新的です。それも使っている人は何も「革新的」などと感じることなく....
さて、aeroTAP タッチレスインターフェイスですが、何も持たずに離れたまま誰でも操作できます。マウスやキーボードの代わりに手のひらでコンピューターを操作できます。これだけでは初期のTVリモコンと同じですが、 コンテンツデザインと合わせて今のリモコンよりもはるかに直感的なインターフェイスができないでしょうか?例えば、数百の番組のサムネイル画面が写真ギャラリーのように回っていて、手のひらの載せると、詳しい情報と共に大きく表示されます、番組を選ぶにはそのまま[タップ]、別のチャンネルをプレビューするには[手を振る]、絞り込みの[ボタンに手を載せ]て好きな俳優やジャンルで絞り込み....と、こんな具合に。なぜ、タッチレスインターフェイスが必要なのかではなく、これを使ってより直観的なインターフェイスができるかを議論しようではありませんか。きっといろいろなアイデアが出てくるはずです。コンテンツを作成するにはあなたです。aeroTAPはプログラミング不要で、あなたのコンテンツをタッチレスに変えてくれます。